今回、精巣腫瘍ができたワンちゃんは春のフィラリアの定期検診の時に発見しました。15歳の高齢犬ではありましたが手術後も元気に退院できました。

向かって右側の精巣が大きくなっています。

皮膚を切開するときに炭酸ガスのレーザーメスを使用します。
レーザーメスで切開することによって出血がほとんどありません。術後の痛みも軽減されます。

精巣の血管はエンシールで切断します。通常は糸で血管を縛り切断します。糸を体内に残すことによって糸によるアレルギーを引き起こす可能性があります。
エンシールを使うことでアレルギー反応を抑制することが出来ます。

摘出した左側の精巣は腫大していました。後は病理検査待ちです。