ワンちゃんネコちゃん別の発情期・手術
ワンちゃん
ワンちゃんは1年に2回、春と秋に発情することが一般的です。
しかし最近では、季節と関係なく発情するワンちゃんも増えています。
小型犬では生後7〜10ヶ月、中・大型犬では生後8〜12ヶ月頃に初めて発情するようになります。
ネコちゃん
一般的にメスのネコちゃんの発情期は、2〜4月と6〜8月頃にピークを迎えます。
飼い猫の場合は、生後5〜9ヶ月くらいから定期的に発情期がきます。
オスはメスの発情に呼応して発情します。
ワンちゃんネコちゃんそれぞれで時期は少し違います。
発情による妊娠を望まない場合は、早めの去勢・避妊手術を受けましょう。
当院では、アキュベットというCO2レーザーや、エンシールという電気メスを使用し、ペットに負担を極力かけない優しい手術を心がけています。
去勢手術
メリット
去勢手術をすることにより、オトコのコ特有の病気の予防ができます。
ワンちゃんの攻撃性や尿のマーキング・マウントなどを抑えることができます。
またネコちゃんも同様に、困ったところでおしっこしたり、
外でのケンカ、長時間の外出などもしなくなります。
オトコのコ特有の病気
前立腺肥大
膀胱の後方に位置し、副生殖器である前立腺が肥大する病気です。
老齢犬に多く発生し、去勢によって精巣を早期に摘出された犬では、良性の肥大は通常起こりません。
会陰ヘルニア
腸管、膀胱などの臓器が肛門周囲の会陰部というところの皮下に脱出する病気です。
肛門の脇が大きく膨らんできます。一般に5~6歳齢の雄犬に多く発生します。
手術の流れ(精巣摘出手術)
1予約
予約を入れて手術日を決めます。
2入院
朝ごはん、お水は与えずに朝9:00にご来院してください。
3手術
手術開始。午前中には終了します。
4退院
その日のうちに退院できます。
5投薬
退院の際に5日間の内服があります。ネコちゃんはありません。
6抜糸
術日から1週間後に抜糸。ネコちゃんの場合はありません。
7終了
避妊手術
メリット
避妊手術をすることにより、オンナのコ特有の病気の予防ができます。
ワンちゃんの場合は発情による出血がなくなります。
オス犬やオス猫がよってこなくなります。
そして、捨て犬や捨て猫、野良犬や野良猫などが減少し、
保健所で処分されてしまうコたちが少なくなります。
オンナのコ特有の病気
子宮蓄膿症
子宮内に膿みが蓄積する病気です。
症状としては、食欲不振・多飲多尿・沈うつ・膣からの排膿・嘔吐・下痢など。
出産の経験がなかったり、長期間繁殖を休止していると多発すると言われています。
乳腺腫瘍
乳腺に「おでき」ができる病気です。
約半数が悪性腫瘍で、いわゆる「乳ガン」です。
ほかの臓器へ転移する可能性も大きく、発情経験を重ねるたびに発生率も増えていきます。
手術の流れ(卵巣子宮摘出手術)
1予約
予約を入れて手術日を決めます。
2入院
朝ごはん、お水は与えずに朝9:00にご来院してください。
3手術
手術開始。所要時間は1時間ほどで、午前中には終了します。
4退院
ワンちゃんは翌日の退院、ネコちゃんの場合は2泊3日で退院となります。
このとき、手術でできた傷を保護する、「腹帯」(ふくたい)というエプロンのようなものを付けます。
5投薬
ワンちゃんの場合、抗生物質の飲み薬を3日間飲んでいただきます。
ネコちゃんの場合、お薬は必要ありません。
6抜糸
術日から1週間後に抜糸。
7終了