院長ブログ

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2015.05.01更新

精巣腫瘍は雄犬にできる腫瘍の中でできる確率が1番高い腫瘍だと言われています。そのため当院では積極的に去勢手術をお勧めしています。去勢手術のメリットは多くあります。病気によっては発生率の90%以上が未去勢の雄犬と言う病気もあります。
今回、精巣腫瘍ができたワンちゃんは春のフィラリアの定期検診の時に発見しました。15歳の高齢犬ではありましたが手術後も元気に退院できました。




向かって右側の精巣が大きくなっています。



皮膚を切開するときに炭酸ガスのレーザーメスを使用します。
レーザーメスで切開することによって出血がほとんどありません。術後の痛みも軽減されます。




精巣の血管はエンシールで切断します。通常は糸で血管を縛り切断します。糸を体内に残すことによって糸によるアレルギーを引き起こす可能性があります。
エンシールを使うことでアレルギー反応を抑制することが出来ます。




摘出した左側の精巣は腫大していました。後は病理検査待ちです。



投稿者: さかい動物病院

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